方針管理

投稿者: | 2016年8月17日

おいちゃんです。夏休み、思いっきり遊んだのですっかり忘れてる感じですが大丈夫かな?あと2週間ちょっとしかないんだけど。。。

方針とその展開

方針管理とは日本の品質管理の特徴のひとつで、以下のような内容になります。

  • 経営基本方針に基づき中・長期経営計画や短期経営方針を定め
  • それらを効果的かつ効率的に達成するために企業組織全体の協力のもとにおこなわれる活動で
  • 方針と全部門・全階層参画のもとベクトルを合わせ重点指向で達成してゆく活動

方針管理と日常管理とは相互連系してTQM(総合的品質マネジメント)を推進できるものです。

日常管理
日常、各部門で決められた業務をおこない、部門の役割を遂行してゆく
方針管理
前向きに改善・改革に取り組む活動

方針の展開とすり合わせ

方針の重要性は以下のような内容になります。

  1. 中・長期経営計画に基づいている
  2. 具体的で重点化されている
  3. 事業別や目的別になっている

方針により明確になった重点課題から目標が設定され、目標を達成するための方策を立てるという流れです。

重点課題
組織が最重点に取り上げる経営課題で、上位から下位へ一貫性を持って展開する必要がある
目標
組織が目指す測定可能な到達点で以下のような内容を明確化する必要があり、また実現可能性について検討する必要がある

  • 達成すべき状態
  • 達成期日
  • 達成度を評価する尺度
方策
目標を達成する手段で具体的である必要がある

方針管理は挑戦的な目標が多いので、問題解決・課題達成能力を持った人材育成が必要となります。上位の目標そのままに部門目標に展開するのではなく、事実(データ)で分析し、部門ごとの目標に展開しなくては意味がありません。

また管理者の目標は重点に絞られているべきであり、残りは下位責任者に任せてフォローするのが正しい姿だそうです。

方針管理の仕組みと運用

方針管理は次のようなPDCAサイクルを回すことになります。

方針設定→方針展開→方策実施→結果評価→結果の差異分析→次年度反映

方針管理にあたっては達成状況のチェックと同時に、総合的品質管理の立場からトップ診断(監査)をおこないます。

方針の達成度評価と反省

実施状況の把握とともに、目標と実績の差異分析をし分析結果に基づく処置を決めます。

実施状況のレビューは、目標の達成・未達を方策の実施可否で評価すると、目標に対して方策がどうであったのかを評価することができます。また方策と目標との相関を見るなどの解析や実施できなかったことの原因追及も重要になります。

やってみる

2015年秋の第12問をやってみました。全5項目を1分半で誤答1項目。

ここでは方針管理の考え方と展開についての知識を問われており、方針管理の目標達成のための具体的実施方法を理解していることがポイントになります。

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