QC的ものの見方、考え方(その3)

投稿者: | 2016年8月10日

おいちゃんです。相変わらず精神論が続くので正直げんなりしますが。。。

今回が最後です。

応急対策と再発防止と未然防止と予測予防

右へ行くほどレベルアップします。品質管理における基本的な活動指針のひとつが問題が発生したときに原因に対して手を打つということですが、レベルに応じて以下の4段階になります。

応急対策
原因はわからなくても当面の現象を解消するための対症療法対策
再発防止
抜本的に原因を究明し、これを断つ病原根絶的対策
未然防止
再発防止できたものを、類似製品や工程で同類の不適合が発生しないよう予防する対策
予測予防
いまだ経験していないことを予測し、事前に対応することで予防する対策

積極的な活動として、非常に良い実績に対して「なぜよいか?」「どんな条件がよい結果になるのか?」などの探求も大事です。悪さ加減だけでなく良さも大事な情報ということです。

マーケット・イン、プロダクト・アウト、顧客の特定、Win-Win

作ったものをただ売るのではなく消費者が満足してくれるものを市場へ送り込むマーケット・インの考え方が大切です。

マーケット・イン
消費者指向ともいい、市場(マーケット)の要望に適合する製品を、生産者が企画・設計・製造・販売するという消費者側に立った活動。
プロダクト・アウト
生産者指向といい、組織側の都合で一方的に作ったものを売りさばく考え方。(なんか悪意を感じる表現だな。。。)

マーケット・インを実行するためには顧客の特定が必要になります。QCD+PSMEという組織活動を顧客目線で行う必要があります。

顧客本位で進めば結果として組織も繁栄するという双方の利益を考えるWin-Winの思想です。個人の仕事に落とし込めば

  • 自分の仕事は何のためにおこなっているか?
  • 自分の仕事の出来不出来は誰が満足するか?

というような仕事の質を考えて、その観点から問題を捉えるのが重要です。

全部門、全員参加

ニーズを満たす製品やサービスの提供のためには、組織全体のねらいの達成に向けて一人ひとりが責任を持って役割や能力を果たしていくことが重要になります。

これを実践するためには目標や課題について共通の理解が得られるよう誰もが納得できるような組織目的を明確に示す必要があります。

  1. 一人ひとりの役割が組織目的とつながっていることを見える化し
  2. それぞれの担う業務の大切さを認識させ
  3. 役割を達成しうる技量を養える場を提供し
  4. 組織の壁を取り除き知識や経験を共有する

このような環境を準備することで全員が課題・問題に挑戦し解決に取り組み、組織に貢献しようという土壌を培うことができるようになります。

人間性尊重、従業員満足

人間性尊重とは以下のような行動原則によります。

  • 人間らしさを尊び、重んじ、特性を十分に発揮させる
  • 人間の持つ感情を大切にし、英知、想像力、企画力、判断力、行動力、指導力など最大限に発揮させる

一人ひとりが挑戦できるような課題を持つことにより、課題を進めるにあたり、学び・能力向上・創意工夫など自身の向上を図ることができます。そして課題が解決したとき認められて達成感が味わえます。

このように挑戦・学び・能力・創意工夫・達成感・評価など総合的な面からの満足により従業員満足(ES)を高めることが重要です。

従業員満足が高まると、顧客に接する機会の多いサービスなどでは顧客満足(CS)に大きな影響が出てきます。

企業発展のためにはこのようにして働き甲斐のある職場にする必要があります。だとさ。

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