QC的ものの見方、考え方(その2)

投稿者: | 2016年8月9日

ちょっと長くなったので、毛色の変わったところで切ってみました。今回は多少マシかな。。。

特性と要因、因果関係

問題の見える化により特性の低下がわかれば、特性と因果関係のあると考えられる要因を抽出し、その要因を原因として対策することができます。

特性(特性値)

特性とは仕事をした結果を表す項目で、そのものを識別するための性質をいい、これを数値化したものを特性値といいます。中でも品質評価の対象になるのが品質特性です。品質特性の例は以下のようです。

  1. 物質的
  2. 感覚的
  3. 行動的
  4. 時間的
  5. 人間工学的(安全に関するものを含む)
  6. 機能的
  7. その他

管理しにくい品質特性は代用特性(代用特性値)で管理しますが、その際元の特性との相関があることを確認する必要があります。

要因と原因

要因
ある現象を引き起こす可能性のあるもの。結果に影響を及ぼすと思われる値
原因
要因のうち因果関係が明確になったもの

などと定義されていますが、要因が容疑者で原因が犯人という表現がわかりやすいです。

データのばらつきの原因には以下の二つがあります。

偶然原因
標準作業に従っていても発生するばらつき。現在の技術・標準では抑えきれない
異常原因
工程で異常が多発している。標準に不備がある

時系列で変動をみて要因を見つける

\(\overline{X}\)-R管理図のパターンで見つけることができます。

突然変異
急に水準が変わったまま戻らない。変わった要因を調べる
散発異常
時たま水準を大きく外れる。いつもと違う要因を調べる
慢性不適合
そもそも目標値に達しない。主な要因は何かを調べる

品質にばらつきを与える要因

計数的な要因
機械やメーカーなど属性によるもの
計量的な要因
連続値で表せる要因

製造過程を例にとった品質がばらつく要因は以下のとおり。

  1. 材料の品質ばらつき
  2. 機械・治工具のばらつき
  3. 人のばらつき
  4. 加工方法・条件のばらつき
  5. 環境条件のばらつき

…そうでもなかった。何だかなぁ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です