ちょっと長くなったので、毛色の変わったところで切ってみました。今回は多少マシかな。。。
特性と要因、因果関係
問題の見える化により特性の低下がわかれば、特性と因果関係のあると考えられる要因を抽出し、その要因を原因として対策することができます。
特性(特性値)
特性とは仕事をした結果を表す項目で、そのものを識別するための性質をいい、これを数値化したものを特性値といいます。中でも品質評価の対象になるのが品質特性です。品質特性の例は以下のようです。
- 物質的
- 感覚的
- 行動的
- 時間的
- 人間工学的(安全に関するものを含む)
- 機能的
- その他
管理しにくい品質特性は代用特性(代用特性値)で管理しますが、その際元の特性との相関があることを確認する必要があります。
要因と原因
- 要因
- ある現象を引き起こす可能性のあるもの。結果に影響を及ぼすと思われる値
- 原因
- 要因のうち因果関係が明確になったもの
などと定義されていますが、要因が容疑者で原因が犯人という表現がわかりやすいです。
データのばらつきの原因には以下の二つがあります。
- 偶然原因
- 標準作業に従っていても発生するばらつき。現在の技術・標準では抑えきれない
- 異常原因
- 工程で異常が多発している。標準に不備がある
時系列で変動をみて要因を見つける
\(\overline{X}\)-R管理図のパターンで見つけることができます。
- 突然変異
- 急に水準が変わったまま戻らない。変わった要因を調べる
- 散発異常
- 時たま水準を大きく外れる。いつもと違う要因を調べる
- 慢性不適合
- そもそも目標値に達しない。主な要因は何かを調べる
品質にばらつきを与える要因
- 計数的な要因
- 機械やメーカーなど属性によるもの
- 計量的な要因
- 連続値で表せる要因
製造過程を例にとった品質がばらつく要因は以下のとおり。
- 材料の品質ばらつき
- 機械・治工具のばらつき
- 人のばらつき
- 加工方法・条件のばらつき
- 環境条件のばらつき
…そうでもなかった。何だかなぁ。