測定誤差とデータの信頼性

2016年8月1日

さて、今回は測定データの信頼性についてです。一言でデータ信頼性と言ってもその要因はいくつかあるようです。

測定誤差

測定に付きものの測定誤差を十分に小さくする必要があります。その測定誤差はふたつに分類できます。

  • かたより:真の値とデータ平均値との差
  • ばらつき:真の値と個々のデータの差

測定したデータが真の値とぴったり一致することはまれでしょう。測定器精度が原因であったり測定者の癖が原因であったり、様々な要因で測定器の示す値が必ずしも真の値とは限らないということです。そのようにして集まったデータについて、かたよりは平均値について、ばらつきは個々の値についてあらわしています。

ばらつきについては測定方法を標準化して一定の範囲内に抑える必要があります。

データの信頼性

測定したデータの信頼性について、三つの要因があります。

  1. サンプル採取の信頼性:母集団を代表しているか?
  2. 測定の信頼性:測定器、測定方法、測定器の取り扱いに加え、測定データの読み取りも含んだ信頼性
  3. 記録の信頼性:正確な記録を心がけ、上記についても記録を残すことが重要

一つ目はそもそも論ですね。二つ目は先ほどの測定誤差の話。できるだけ小さくしましょうということです。三つ目はデータの転記ミスなどのつまらない話も含めた信頼性の話ですね。そしてデータ以外の内容についても記録として残すことが重要ということです。

テキスト筆者の経験談

上記データの信頼性にまつわるエピソードが載っていました。

溶液の固形分濃度のばらつきについて過去データをあたったところ、非常にばらつきの大きなデータであったと。

  1. ばらつきが大きく母集団を代表しているかどうか怪しい
  2. 固形分濃度なので十分に撹拌してから測定しなければいけない
  3. しかしながらこのような記録が残っていたためデータの信頼性についての検証ができた

ということでした。