チェックシート

投稿者: | 2016年7月28日

さて、2015年秋の第6問もQC七つ道具からの出題。チェックシートです。これまたおいちゃんはよくわからないので、まずは勉強から。

チェックシート概要

品質管理において、事実に基づくデータは重要ですがタイムリーにデータを取るのは手間のかかるもの。ということで現場で簡単にデータを取る手法として、チェックシートが考案されました。

次のように2種類ありますが、いずれにしても漏れや見落としのない記録が簡単にできて整理も容易なのが特徴です。

記録用チェックシート
ある目的を持ってデータを取るもの
点検用チェックシート
点検項目が満足しているかどうかを調査するもの

チェックシートの作り方と使い方

箇条書きにまとめます。まずは作り方というか実際の使用まで。

  1. 目的を明確にする
  2. 目的に合った様式を決める
  3. チェック項目やチェックの仕方を規定しシートを作成する
  4. チェックシートにチェックを入れる
  5. 記録日等の必要項目の記入
  6. チェック結果の集計

次に使い方というより活用の仕方。

  1. チェック結果の検討
    集計結果から傾向やばらつき具合を検討・分析する
  2. 原因を探求する
    不適合やばらつきの原因を検討し割り出す
  3. 対策実施
    対策内容を吟味して実施する
  4. 結果確認
    対策実施後に再度チェックシートにて結果確認。結果が良くならなければ対策効果はないと判断
  5. 歯止めをする
    結果が良ければ、作業条件や方法を標準化する。その標準に従って教育や訓練をおこない、経過をチェックシートで確かめる

代表的なチェックシートの種類

  1. 不適合項目別記録用チェックシート
    あらかじめ不適合項目をリストアップし、発生の都度マークを記入。
    不適合項目の発生状況がわかり、改善の手がかりが得られる
  2. 不適合要因別記録用チェックシート
    不適合項目の発生要因をリストアップし、要因別にマークを記入。
    チェックシートが複雑にならないよう注意が必要
  3. 分布状況記録用チェックシート
    調査対象となる計量値の分布やばらつきを調査するときに使用。
    管理状態の確認や改善課題の情報を得る。特性値を区間分けしておくと度数分布表になる
  4. 不適合位置記録用チェックシート
    不適合の発生位置をマークする。発生場所の分布がわかる。
    一般に不適合の発生位置と種類を明確にする
  5. 点検用チェックシート
    設備点検、安全点検、作業手順確認、作業前点検などに用いられる。チェック漏れやチェック忘れを防止するのに効果的。
    監督色の確認や一定期間の保管などにより、標準外れの発見や工程管理の証明に活用できる

やってみた

第6問は5項目。2分で全問正解。いい調子だ。

解説によるとチェックシートの使い方をしっかり理解しているのがポイントらしいですよ。

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